週1度は夫婦で向き合う時間を
まず言葉のルールは、まず「バカ」「デブ」など人格や容姿への暴言は控える。「絶対~だ」「~に決まっている」という断定も禁物だ。
次に態度のルール。お互いに声が大きくなってきたと感じたら「ちょっとお茶でも飲もう」とクールダウンを図る。100%論破しようとせず、相手の言い分にも耳を傾けて正しいと感じたら「そこは君の言う通り」と認める。一方的に話し続けない。「あの時だって...」と別の話題を持ち出さない。いったん結論を出したら蒸し返さない。
最後に気持ちの面では、けんかを「対決」ではなく「意見交換」の場ととらえ、互いの言い分を認め合った上で結論を出す意識をもつべきという。
また、あえて夫婦げんかをする必要はないものの、「たまにけんかするのはガス抜きになる」。逆に「けんかもしないほど冷え切った夫婦関係は寂しすぎる」として、不満をため込みすぎずにその都度話し合う程度の「プチげんか」を、二松氏は推奨する。
一方、必要以上に我慢してしまう人はどうすればよいか。心理カウンセラーの根本裕幸氏は、人間関係や心の悩みの相談サイト「カウンセリングサービス」で、過去に一般女性から受けた夫婦げんかについての相談を紹介している。
「ささいな事でけんかになってしまうが、我慢すればいいと分かっている」という相談者に対し、「行き場のない不満が溜まってしまっているのではないか。普段から結構我慢することが多くないか」と推測した上で、「夫婦間のコミュニケーションが足りない感じがするので、互いに向き合える時間を週に1度でも作るといい。ルールを決め、互いの話を聴く時間にしましょう」と、日頃の向き合い方を変えるよう勧めている。