熊本地震「落書」で注目の「HAARP」とは 犯行の動機が見えてきた?

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地震学者「科学的にありえません」

   だが、本当にHAARPによって人工的に地震を発生させることは可能なのだろうか。

   地震学者で武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地球物理学)は30日、J-CASTニュースの取材に「科学的にありえません」と完全否定する。

「巨大地震は莫大なエネルギーが必要で、大きな発電所で1年間発電したエネルギー量に相当する。人間がコントロールできるようなエネルギー量ではないのです」

   HAARP=地震兵器を信じる人たちは、東日本大震災の発生直前に震源地上空の電子の量が増えたことを根拠の1つとしているようだが、島村教授は「電子は地球の外からももたらされる。3.11など巨大地震の際に限らず、増えたり減ったりするのは当たり前です」と指摘した。

   なお、同一人物による犯行かどうかは分かっていないが、熊本県内における「HAARP」の落書きは他の場所でも複数見つかっている。5月中旬以降、熊本大神宮や益城町のアパートには「売国メディアはHAARPを報道しろ」と記されているのが発見され、県警は関連を調べている。

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