がん遺伝子の異常で免疫の攻撃を回避 京大などチームが発見

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   京都大学の小川誠司教授らの研究チームは、がんが体の免疫の攻撃を回避する仕組みの一部を解明した。研究成果は、2016年5月24日付の英科学誌「ネイチャー」電子版に掲載された。

   研究チームは、肺がんや胃がんなど主ながん1万例以上の遺伝子情報を、スーパーコンピューター「京」で解析。一部で特定の遺伝子に共通の異常がみられ、「PD-L1」というたんぱく質が活発に働き、免疫の攻撃を回避していた。仕組みが明らかになれば、抗がん剤がよく効く人かどうかを判別しやすくなり、また体内にこうした仕組みがある人に効果的な抗がん剤が何かも分かりやすくなるそうだ。

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