オバマ大統領広島訪問 あちこち「配慮」と「和解」の演出

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『共有された責任』(shared responsibility)を強調

   これに加えて、オバマ大統領は

「歴史の観点から直視する『共有された責任』(shared responsibility)がある。こういった苦しみを繰り返さないために、我々がどのように(核兵器使用とは)違ったことができるか問わなければならない」

とも発言。核保有国が共同で「核なき世界」を目指す努力をすべきだとした。

   CNNやBBCをはじめとする米欧メディアは、この「共有された責任」(shared responsibility)というキーワードを強調して速報していた。

   また、演説直後にオバマ大統領と言葉を交わした日本原水爆被害者団体協議会(被団協)代表委員の坪井直(つぼい・すなお)さん(91)は、その後のTBSとのインタビューで、

「我々は恨みや何かは関係ありません。だから、私たちはオバマさんが来られたことは大歓迎します、感謝しております」

とオバマ大統領に伝え、核廃絶に向けた継続的な取り組みを求めたという。これに対して、オバマ大統領は、

「人間の、人類の幸せをどうしたらなれるのかと、そういうことをとくとくと説いた」

という。歴史的な視点で「核なき世界」を強調してきたオバマ大統領が、やはり「共有された責任」という考えで、自らの広島訪問を意義付けようとしたようだ。

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