2016年5月27日12時30分ごろ、羽田空港で大韓航空機の左エンジンから煙が出る事故があった。乗員・乗客は全員脱出し、14時時点で重い症状のけが人は確認されていない。この影響で2時間以上にわたって全機が発着を見合わせた。
羽田空港に着陸しようとしていた飛行機は伊豆大島や房総半島で待機した後に、続々と出発地に引き返したり成田空港に着陸したりしている。すでにゲートを出発し、滑走路上で立ち往生している飛行機も複数あり、首都の空の玄関はマヒ状態になった。
国内線は欠航、国際線は成田、関空に着陸も
事故を起こしたのは羽田発金浦空港行きのKE2708便(ボーイング777-300型機)。4本ある滑走路のうち、国内線第2旅客ターミナルの東側にあるC滑走路から離陸しようとしたところ、左側のエンジンから火が出た。乗員・乗客約320人が乗っていたが、シューターを利用して脱出した。30人ほどが「気分が悪い」などと訴えているが、重い症状の人は確認されていないという。事故機は1999年に大韓航空機に納入され、最近では羽田-金浦線を1日に2往復していた。
14時現在、羽田空港の離着陸は中断された状態で、一時は20機以上の航空機が首都圏周辺の海上を旋回して着陸を待ったが、続々と出発した空港に引き返したり、成田空港や関西空港に着陸したりしている。国内線中心に欠航が相次ぐなど航空ダイヤは大幅に乱れている。