「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹さん(69)がテレビ番組上で語った「京都人への不満」がインターネット上で話題になっている。
尾木さんは現地で講演した際の体験談をもとに「(京都の人は)親切でない」と訴えた。
講演に行っても「迎えに来てくれない」
出演したのは2016年5月24日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)だ。この日は「大阪人にひとこと言いたいSP」をテーマに、関西エリア出身の芸能人たちが互いの府県の「県民性」について語り合った。
そこで滋賀県出身の尾木さんは、京都人について「すごい親切でない」「冷たい」と切り出した。
なんでも講演で地方を訪れた際、普通は担当者が駅の改札まで、より丁寧な場合は駅のホームまで迎えにきてくれるそうだ。しかし、こと京都では「来てくれない」といい、会場までタクシーで向かうという。
そして、いざ会場に着いても「誰も迎えに来てない」。受付で自ら「来ました」と伝えることもあるそうだ。
京都人からの「冷遇」は帰り道も同様らしい。曰く、普通は担当者が送ってくれるものだが、京都では会場内で「ここ出たらな、すぐな、タクシーつかまるからね」と言われて終わりだという。
出演者陣からは驚きの声が上がり、司会の明石家さんまさん(60)も「それ1回だけでしょ?」と半信半疑の様子。だが、尾木さんは京都でこうした扱いを受けたのは1回だけではないと強調する。
京都出身の杉本彩さん(47)や「チュートリアル」の福田充徳さん(40)は、「そんなことない」「中の人には結構きびしいけど、外から来られる方には結構親切に...」と釈明するが、尾木さんは主張を曲げなかった。
「京都人はほんまに冷たい」「わざわざ京都まで来たのにね」
「県民性」の話はインターネット上でも度々話題になり、中でも京都人の話は大きな反響を呼ぶ。語られるイメージは、尾木さんの指摘にも通じる「プライドが高い」「閉鎖的」「冷たい」といったものがほとんどだ。最近では京都生まれ・京都育ちの井上章一氏(国際日本文化研究センター教授)が著した『京都ぎらい』(朝日新書)が大ヒットした。
「世界観光都市ランキング」では幾度となくトップに輝いている人気都市でありながら、そこで暮らす人々はとっつきにくく、鼻につく――。もちろん「人それぞれ」ではあるものの、京都人の気質としてこうしたものを連想し、快く思っていない人は一定数いるようだ。
そうした背景もあるためか、尾木さんの訴えはネット上で注目を集め、
「京都人はほんまに冷たい」
「確かに、京都はプライド高すぎ」
「わざわざ京都まで来たのにね」
「裏表が激しくて怖い」
と同意や同情を示す声が相次いだ。
ただ一方では、
「たまたま気の効かないスタッフに当たったんでしょう」
「嫌われてるだけなんじゃないの」
「駅の改札まで迎えに来い。帰りも駅まで車で送れ。そういうことね。尾木ママも偉くなったわよね」
といった意見も目立った。
日頃からさまざまな話題に言及し、時に「炎上」してしまう尾木さんだが、今回の「京都人批判」では「賛否両論」のようだ。