過去にもあった「誤射事故」
陸幕の見解通り、空砲と実弾を間違える誤射事故は報道ベースでは確認できない。とはいえ、広い意味での「誤射事故」が過去になかったわけではない。
15年2月、陸上自衛隊第7師団第11普通科連隊(北海道千歳市)の89式装甲戦闘車が北海道大演習場島松地区(恵庭市)で行った射撃訓練の最中、機関銃の弾丸1発を誤って別の装甲車に発射した。
また、矢臼別演習場(北海道野付郡別海町)では13年6月、在沖縄米海兵隊が誤って手りゅう弾を場外の牧草地に投げ入れた。
また08年9月には、東京・市ヶ谷の防衛省で警備に当たっていた陸上自衛隊警務隊所属の男性陸曹が所持していた拳銃を2発撃ち、床に穴を空けた。
いずれのケースもけが人は出なかったが、マスコミ報道などで問題視された。