胃腸にとって頼れる助っ人酵素のアクチニジン
アクチニジンについては、駒沢女子大学の西山一朗教授が2014年、キウイが持つ消化促進効果について発表した論文の中で注目している。
それによると、タンパク質は胃から分泌される「ペプシン」という酵素によって分解・消化されるが、中にはペプシンが分解できないものもある。アクチニジンは、ペプシンが分解できないものまで分解する作用があり、しかもペプシンの働きを活発にしてくれる。胃腸にとって、これ以上頼りになる助っ人はいないだろう。
便秘に悩む人は1日2個のキウイを食べてみよう。複数の料理レシピ紹介サイトを見ると、バナナやヨーグルト、水と一緒にミキサーにかけスムージーにしたり、寒天や白玉とまぜてフルーツポンチにしたりといった食べ方がオススメだ。デザート以外では、チーズやトマトとあわせ、オリーブオイルやバルサミコ酢をかけてサラダにするといい。
ただ、アクチニジンは熱に弱いため、ジャムなどにする場合は加熱に注意が必要だ。また、アクチニジンはアレルギー原因物質だから、体質によっては口内にかゆみなどを引き起こすおそれがある。食べていて不調を感じたら医師にかかるようにしよう。