ファミマ、「am/pm」の買収時には22か月で完了
こうしたファミリーマートとサークルKサンクスの経営統合に、インターネットには、
「サークルKサンクス消滅、ファミマに統一か... 同じ商圏にファミマが数店っていうケース、けっこう出てくるでしょ」
「おいおいチビ太のおでん、唐揚げパックに大盛りぶっかけソバは?スティックチーズケーキはどうなるのっ?」
「3個120円のコロッケなくしたらマジで許さんよ」
「メニューも全部ファミマになってしまうんでしょ?」
「am/pm、サークルKサンクス... 図体だけでかくなって肝心の商品は改善されないパターンか」
「近所のサークルKもファミマになっちゃうのかなぁ? なんてのぞきにいったら先月末で閉店していた...」
といった「サークルKサンクス」を惜しむ声や、「新生ファミマ」のメニューに注文をつける声は少なくない。
「サークルKサンクス」のユニーグループHDは、品揃えなどについても「決まっていることはありません」と話し、6月の株主総会や9月の運営会社の経営統合を経てから、本格的に動きはじめると説明する。
とはいえ、看板の掛け替えはそんなに容易いことではない。多額の掛け替え費用がかかるほか、同じ商圏に重複する店舗がある場合には、そのどちらかを廃店あるいは移転する必要が出てくるかもしれないからだ。フランチャイズのオーナーにしてみれば、死活問題にもなりかねないし、ファミマやサークルKサンクスにしても、他のコンビニに「くら替え」される可能性がないとは言えない。
重複店舗の移行について、ファミリーマートは「移行(店舗の移転開業)などのやり方をさまざま検討しながら、複合的にスピード感をもって進めていきたい」という。
2016年9月の経営統合以後、18年2月まで18か月。それまでに、看板の掛け替えは完了するのだろうか――。
ちなみに、ファミリーマートは2009年にエーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を買収。「ファミマ」ブランドに転換した。同社によると、当時の移行作業(約730か店)は2010年3月にはじまり、11年12月に完了。22か月を費やした。