運動会で暴れ出す「モンスター保護者」 校庭でバーベキュー、徒競走に「ビデオ判定」

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シートの「場所取り」で親同士が喧嘩

   実際のところ、運動会での保護者マナーの現状はどうなっているのだろうか。今回J-CASTニュースが複数の学校関係者に話を聞いたところ、驚きの実態が明らかになった。

   神奈川県内の公立小学校につとめる20代の男性教師は5月23日のJ-CASTニュースの取材に対し、「親御さんのマナー?確かに悪いですね」と率直に話した。とくにレジャーシートの場所取りをめぐるトラブルが多発しているとして、

「学校側が指定する保護者の観覧スペース外に、勝手にシートを敷いてしまう親御さんは多いです。あと、シートの場所をめぐって親同士で喧嘩になることも結構ありますよ」

と呆れた様子で話す。テントを張ったりバーベキューをする保護者は「見たことがない」というが、運動会後には、校庭にタバコの吸い殻やビールの空き缶といったゴミが必ず放置されているという。

   また、東京都内の中学校関係者は、「去年の運動会で本当に起きたトラブルなんですが...」と前置きした上で、

「徒競走の結果に、『うちの子の方が早かった』とクレームをつけてきた親御さんがいました」

と明かす。クレームをつけた親はゴール付近でビデオを撮影しており、その映像をもとに教師に対して「ビデオ判定」を要求したのだという。

   この中学校関係者によれば、運動会で「子供より」熱中してしまう親が多いらしく、保護者席からの声援やヤジの大きさに困り果てた学校側が「親御さんは、お静かにお願いします」との放送を流したこともあったという。

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