1人の女性が生涯に産むと見込まれる子供の数を推計した合計特殊出生率は、2015年に1.46となり、前年を0.04ポイント上回った。厚生労働省が16年5月23日、発表した。上昇は2年ぶり。1.46の出生率は1994年の1.50以来の水準で、経済環境の好転や30歳代~40歳代前半などの出産が増えたことが背景とみられる。ただ、人口を維持するのに必要とされる2.07にはほど遠い状況にかわりはない。
2015年に生まれた子供は100万5656人で、5年ぶりに増加。ただ、過去最少だった14年から2117人の増加にとどまった。