ウイルス感染症など重い場合は医師と相談を
その結果、入院や点滴での水分補給が必要になったり、体重が減ったりするなど、治療がうまくいかなくなる割合が、(1)では17%だったのに対し、(2)では25%だった。つまり、「リンゴジュース+好きな飲み物」の方が「経口補水液」より脱水症状を防ぐなどの治療効果が高かったのだ。
研究チームは「経口補水液はジュースより高いし、フレーバーで味付けしているとはいえ、子どもには飲みにくく、飲み続けるのは難しい。軽度の胃腸炎で脱水症状が重くない先進国の子どもには、リンゴジュースなど好きなものを飲ませることが有効なのではないか」とコメントしている。
今回の研究は、あくまで軽い胃腸炎のケースだ。ウイルス感染症など重い場合は医師と相談した方がよさそうだ。