舛添要一東京都知事のカネにまつわる問題で、知事経験者からの意見が相次いでいる。2016年5月22日に放送された「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)では、元三重県知事の北川正恭氏、前高知県知事の橋本大二郎氏、現職の鳥取県知事の平井伸治氏がゲスト参加して、「経済力のある東京都」の問題として指摘した。
一方、元大阪府知事の橋下徹氏は、ツイッター上で「舛添さんは違法ではない」と、独自の見方を示しながら、挑発的なコメントを発信している。
田嶋陽子氏は「これから先もずっとセコい」
「TVタックル」では、番組の冒頭、舛添知事にもオファーを出したが、スケジュールの都合が合わずに出席が叶わなかった旨が伝えられた。
元三重県知事の北川氏は、「(東京都は)お金を自分のところで持っているから、国なんて全然怖くないわけですよ」と述べ、他の地方と比較して突出している東京都の経済力について指摘した。
また、現職の鳥取県知事の平井氏も、「人口一人あたりの法人関係の税収、1番少ないところの6倍東京都に入る。税収全体でも2.6倍ある」と東京都の経済力について述べた。組織が大きいため、変化をもたらすことが難しいともコメントしつつも、「(それだけの経済力が東京にはあるから)私がもし東京都の知事だったら、もっとできた」と批判した。
高知県前知事の橋本氏は、舛添都知事が選ばれた経緯から、何をやりたいかが定まっていないながらも、「都知事になればステータスになっていいかな、と思われたと思うんです」と指摘した。その一方で、「舛添さんが辞めたら、この次はもっとろくでもない人が出てくるんじゃないか」と述べた。
また、同番組で舛添氏と度々論争を繰り広げた田嶋陽子氏も出演し、一連の問題に対して「貧乏くさい話」と第一印象を語った。また、「これは人格とか人間性の問題だから、金太郎飴(のように)切ればどこ切ったっていつだって出てくる。この人許してあげたって、これから先、ずーっとセコいですよ」と、強く批判した。