ファンとの「近すぎる距離感」売りにする芸能界 元アイドルが「トラブル誘発」経験を告白した

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「会いに行けるアイドル=相手をしてくれる」という勘違い

   アイドルグループSDN48の元メンバーだった大木亜希子さんは22日にニュースサイト・しらべぇで「実体験から語るファンとの危うさ」という記事を公開した。大木さんはSDN時代にライブなどのパフォーマンスの場と、握手会などのコミュニケーションの場の両方を経験し、「ファンと距離の取り方が難しかった」と語る。かつてコミュニケーションの場で執拗に連絡先を聞き出そうとしたり、直接交際を迫ってきたりするファンがいたといい、「アイドルという存在を超えた要求を迫られれば対応に困ることも少なくない」と書いた。

   一方、元「モーニング娘。」の矢口真里さんは、22日放送のサンデー・ジャポンでブレーク前のファンが少ないアイドルには、ファンが恋人のような近い目線で接してくることがあると語り、今回の事件は「(容疑者が冨田さんを)対アイドルではなく対彼女としてみちゃったことから生まれた憎悪かもしれない」と述べた。

   最近では交流会などのイベントでファンとのハグやお姫様抱っこなどに応じるなど、「ファンとの距離の近さ」を売りにしているアイドルが少なくない。しかし、近すぎる距離がかえってトラブルを誘発するのではと問題視する声も根強く、2014年にはAKB48メンバーの川栄李奈さんと入山杏奈さんが、握手会の最中にのこぎりを持った男に襲われ負傷するという事件もあった。

   今回の事件についてもツイッターでは

「アイドルという概念が崩れかかっている気がする」
「ここ最近のアイドルの近すぎる距離感が心配」
「会いに行けるアイドル=相手をしてくれる、という勘違いをする精神的未熟者が増えてきた」
「距離が近すぎるアイドルっていう体制そのものを一度考え直した方がいいと思う。守れないなら近付けちゃダメ」

とする声が相次いでいる。

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