「居座るつもりか」舛添都知事に識者猛批判 辞任せずも「第三者に調査」後の行く末は

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   政治資金問題の渦中にある東京都の舛添要一知事が2016年5月20日、2度目の釈明会見を行った。報道陣は、新たに噴出したネットオークションでの絵画落札などについて追及したが、知事は「第三者の目」を連呼するばかり――。

   2時間にわたる会見を、識者はどう見ていたのか。会見翌日の朝刊紙面をながめると、そろって舛添知事の答弁の悪さと「居座り」を批判していた。

  • 「第三者」を連呼した(2016年5月20日撮影)
    「第三者」を連呼した(2016年5月20日撮影)
  • 「第三者」を連呼した(2016年5月20日撮影)

主要紙が辛口コメント掲載、朝日は「企業責任者」になぞらえた

   読売新聞は、東京大学の谷口将紀教授(政治学)のコメントを掲載。知事に問われているのは合法性だけでなく、適切か、社会常識で許容できるかだとして、

「法律家任せではなく、知事が自分の言葉で説明し、公私を峻別していく姿勢を見せるしかない」

と書いている。

   主要紙の中でも、とくに識者コメントを多く載せたのは産経新聞だった。政治家から評論家、コラムニストまでずらりと並んでいるが、いずれも報道陣からの追及から逃げ、「居座り」を決め込んでいるのではと手厳しい。

「必死に逃げようとして質問をはぐらかしており、誠実さが感じられなかった」(元宮城県知事の浅野史郎氏)
「同じ言葉で逃げ切ろうとする魂胆が見える。かなり精神的にタフな人」(コラムニストの辛酸なめ子氏)
「刑事責任が問われるまで居座るつもりだろう。第三者が不適切と判断しても辞職しないのではないか」(政治評論家の屋山太郎氏)

   ちょっと角度が違うのは朝日新聞。危機管理コンサルタントの白井邦芳氏に、都知事を「企業責任者」になぞらえて話を聞いた。疑念について答えるとしながら、「第三者」を連発した会見を受けて、白井氏は「普通の企業の責任者なら許されない対応だ」とした。

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