「これはスポーツではない。日本のショーだ」
レッドカードが出ると相手側に1点が入ることになっており、これで日本はマッチポイントを迎えた。ブロックされて1点を取られたものの、その後にスパイクが決まってタイの追撃を振り切った。
ところが、朝日新聞などによると、タイの監督は、試合後に審判に対して不満を爆発させた。2度のレッドカードについて、「なぜそうなるのか理解できない」「タイチームにとってアンフェアだ」とまくし立てた。日本批判に近いニュアンスで、「これはスポーツではない。日本のショーだ」と指摘したという。ただ、「試合が終わってしまったので、認めるしかない」ともこぼしたとしている。
タイのメディアでも、試合への批判が出ており、物議を醸すほどの審判の判定だったとして、国際バレーボール連盟などに意見書を出す動きも出ていると報じた。
キャプテンの木村沙織選手(29)のインスタグラムには、英語やタイ語で非難が次々に書き込まれている。「審判は金が好き」「恥を知れ」といった誹謗・中傷もあり、これに対する木村選手への擁護も書き込まれて、コメントが5月19日夕現在で3000件ほどにも達している。
日本のネット上でも、試合については議論になっている。「いつも日本開催だから、ショーと言われても仕方はない」「同じ日本人としても後味は悪い」とタイの言い分に理解を示す声はあった。一方で、「明らかな遅延行為だった」「監督さんが文句言わなければ勝てましたよ」「選手が気の毒だね」などとタイ側に落ち度があったとする指摘も多く出ている。