舛添問題「あまりにも、みじめな話」と酷評 石原慎太郎氏、「お金がないんで気の毒ですなぁ」

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   東京都の石原慎太郎元知事(83)と亀井静香衆院議員(79)が2016年5月19日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、米大統領選で共和党からの指名を確実にしている実業家ドナルド・トランプ氏(69)との「意見交換」を申し入れたことを明らかにした。トランプ氏が「日本に対する本質的な理解を欠いている」というのがその理由だ。

   会見では、2人は独自の見解を次々に披露。石原氏は東京都の舛添要一知事について、「あまりにも惨め」だと述べ、結婚と離婚を繰り返した結果、「お金がないんで気の毒ですなぁ」などと独自の分析を披露。亀井氏は、米国のオバマ大統領による広島訪問について、反省・謝罪の言葉がないのであれば「おいでいただかないでほしい」と主張した。

  • 亀井静香氏(左)は「トランプに対して花札で勝負」とアピール。石原慎太郎氏は「中国崩壊」の願望も口にした
    亀井静香氏(左)は「トランプに対して花札で勝負」とアピール。石原慎太郎氏は「中国崩壊」の願望も口にした
  • 亀井静香氏(左)は「トランプに対して花札で勝負」とアピール。石原慎太郎氏は「中国崩壊」の願望も口にした

オバマ大統領の反省・謝罪がないのであれば「もう、おいでいただかないでほしい」

   石原氏は、舛添氏の問題については、苦笑いしながら突き放すように

「舛添さんの問題はねぇ、あまりにもねぇ、みじめな話で...。ただ彼は、随分何回も結婚して離婚してるんで、お金がないんで気の毒ですなぁ」

などと表現。石原氏が4回も都知事当選を果たす「長期政権」だった理由を

「やはり役人を使ったこと。役人ってのは利口かもしれないが発想力がまったくない。それは、文明がいかに動いているかを知らない限り、必要な行政の発想は出てこない」

などと分析した。

   亀井氏は、5月27日に予定されているオバマ大統領の広島訪問について口火を切った。 亀井氏は広島県庄原市出身で衆院広島6区選出。姉で俳人としても知られた出井知恵子さんは原爆投下直後の広島に入って被爆し、1986年に57歳の若さで敗血症で死去している。

   亀井氏は、

「何も私の姉が原爆で殺されたということだけで申し上げているわけではない」

と前置きした上で、

「反省もされない、謝罪もされないのであれば、もう、おいで頂かないでほしい。それを(反省・謝罪)されないでおいでいただくとすれば、凶悪な、残虐な、そうした戦闘行為をした国の現在の大統領が我々の前に見せ物として姿を現すのか」

と語気を強めた。その上で、

「もし見物においでになるのであれば、大統領をお辞めになられた後、おいでください。私も歓迎いたします」

と述べた。

「私が中国を崩壊させたいのは、嫌いだから。あの国」

   石原氏は、「中国崩壊」の願望も口にした。

「私は中国を崩壊させるためにはね、中国の共産党政権がいかに堕落しているかということを、情報として、もうちょっと上手く使う必要があると思う」

などと主張。日本側が中国に対してサイバー攻撃を仕掛けるべきだと提言したこともあるという。

「コンピューターを使った攻撃をしたらどうか、と言うけど、なかなか日本の政府はそこまで動かない。向こうも非常に厚い壁のようなものを使って遮断するのかも知れない。私はね、今の中国は必ず内部から崩壊していくと思うし、特に大都市に鬱積している、中産階級になれなかった学生たち、農村から出てきた手稼ぎ労働者のエネルギーが爆発すると思う。他民族の問題も、必ず引き金になると思う」

   東京都は北京市と友好都市でもある。こういったことを念頭に

「東京都知事をしていた人が、なぜ中国を崩壊させないといけないのか」

という質問も出たが、石原氏は

「私が中国を崩壊させたいのは、嫌いだから。あの国」

と言い切った。

「トランプに対して花札で勝負」

   記者会見は、トランプ氏との「意見交換」構想を発表するために開かれた。石原氏は、

「トランプさんは、おそらく米国の大統領になるだろう。それにしても、あまりにも日本のことを知らなさすぎる」

として、映画『鬼龍院花子の生涯』(1982年)の決め台詞にちなんで

「『なめたらあかんぜよ!』と言いにいこうと思う」

と意気込んだ。亀井氏は、

「トランプ氏が大統領になる可能性もあるのではないか。大統領になって、それから日本のことを知り、それから世界のことを知ったのでは手遅れ」

として、両手にトランプと花札を持ちながら

「トランプに対して花札で勝負」

などとアピールしていた。

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