安保法の国会議事録、「速記中止」が「速記を再開」に 国会追及が新聞でほとんど報じられない不思議

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

前日には安倍首相が「私は立法府、立法府の長であります」

   福山議員が提起した議事録作成をめぐる問題は、テレビでは「報道ステーション」(テレビ朝日)などが報じたが、大手紙では日経新聞が電子版で報じたのみ。毎日新聞は福山議員の質疑について短く取り上げたものの、見出しは「議事録『異例』 付帯決議の動議提出者不明」というもので、「速記を開始」などの文言が加わった件には触れなかった。

   一方、安倍首相はその前日の5月16日に行われた衆院予算委員会で、こんな答弁をしている。民主党の山尾志桜里政調会長が、安倍首相の意向で環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐる審議が優先的に行われたと主張し、TPPだけではなく保育士の処遇改善など民進党側の対案の審議が行われるように安倍首相のリーダーシップを求めた。これに対して安倍首相は

「山尾議員はですね、議会の運営ということについて、少し勉強していただいた方がいいと思います。議会についてはですね、私は立法府、立法府の長であります」

と答弁したのだ。

   本当に安倍首相が自らのことを「立法府」=議会の長だと認識しているのか。「行政府の長」と言い間違えたのかは明らかではない。

   これについても、一部のブログサイトに記載はあるものの、大手紙ではほとんど見当たらない。

1 2
姉妹サイト