2016年5月のAFPなど複数の海外メディアによると、同年4月19日にインド北部ハリヤナ州で「自称70歳」の女性が男児を出産し話題になっている。
これまでのギネスブックの最高齢記録は、2009年に体外受精で出産した66歳の英国女性。地元紙では「世界最高齢出産」と報じているが、インドでは出産証明書を持たない人が多く、この女性も持っていなかった。
女性は、ダルジンダル・コーさんで、79歳の夫と北部アムリツァルに暮らしている。コーさんに取材したAFPによると、46年間の結婚生活で子どもが授からず、あきらめかけていた。インドでは、不妊は神ののろいとされ、夫妻はあざけりの対象だったという。そこで不妊治療を受け、2年間にわたる体外受精治療を続けた結果、初出産に成功した。
コーさんはAFPの取材に「神への祈りが届きました。私は自分の力で赤ちゃんを育てているし、夫がとても協力的で手伝ってくれています」と語っている。また、自分の年齢を「70歳ぐらい」と語っているが、不妊治療を行なった病院側は報道資料に「72歳」と明記している。
インドでは2008年にも同じく体外受精で妊娠した女性が「72歳」で男女の双子を出産したと報じられたが、出産証明書がなかったため、ギネスブックには載らなかった。