学習指導要領の「解説書」が突如バカ売れ その意外な理由とアマゾン「裏ワザ」の関係

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   数日前から「学習指導要領解説書」がAmazon.co.jpの売れ筋ランキング(本)に急浮上する不思議な現象が起きている。

   解説書は文部科学省が教員向けに作成した冊子であり、一般の人が高い関心を寄せるような内容ではなさそうなのだが、一体なぜ――。

  • 突然「人気本」となった「小学校学習指導要領解説音楽編」(Amazon.co.jpより)
    突然「人気本」となった「小学校学習指導要領解説音楽編」(Amazon.co.jpより)
  • 突然「人気本」となった「小学校学習指導要領解説音楽編」(Amazon.co.jpより)

音楽編だけ「2日間100位以内」

   ランキング入りしているのは、2008年に発売された小学校学習指導要領解説書の「音楽編」だ。文部科学省著、教育芸術社刊行の大型本で、2016年5月17日の11時時点では49位だった。「2日間100位以内」との表記があり、ここ数日で急に売れるようになったことが分かる。

   ただ、そもそも解説書は学校の先生に向けられたもの。本来ならば売れ筋になる本とは考えにくい。しかも100位以内にランクインしているのが「音楽編」だけというのも不思議だ。たとえば同じ「体育編」は1367位、「算数編」は1661位にとどまっている。

   実はこの解説書だけが売れているのには、ある事情があったらしい。「2ちゃんねる」では16日から、Amazonの送料を安く抑える「裏ワザ」として同本が紹介され、話題になっていたのだ。

   Amazon(アマゾン)は2010年11月以来、自社発送の商品についての通常配送料を全て無料にしていたが、16年4月6日にこれを改定。以降、注文合計額が税込2000円未満の場合は、配送料として350円をとるようになった。

   ただし一部商品については現在も送料無料を継続している。その1つが自社発送の書籍だ。ここに「裏ワザ」があった。

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