証明写真機も使えない私鉄も
首都圏では、小田急線が2016年5月17~27日の特急ロマンスカーの車内のゴミ箱を封鎖。また26、27日のサミット当日には一部の駅のゴミ箱とコインロッカーの使用を中止する。
京急線は、品川や京急川崎、横浜、羽田空港国際線ターミナル駅などのコインロッカーと飲料用自動販売機のダストボックスの使用を17~27日まで中止。26、27日には証明写真機も使えない。
京王線は17~27日まで、新宿、渋谷、下北沢、吉祥寺の各駅のコインロッカーの使用を中止する。缶やペットボトル用のダストボックスも警戒レベルが上がる26、27日には撤去する。駅構内のゴミ箱については、地下鉄サリン事件をきっかけに撤去。その後も設置していない。
鉄道会社は「皆さまにはご不便をおかけしますが、ご協力をお願いしたい」と口をそろえ、理解を求めている。
こうした鉄道会社の措置に、インターネットでは、
「ゴミ箱撤去ホントやめてほしい。必要だから置いてあるんでしょう。事あるごとに撤去するならハナから要らんでしょう」
「ゴミ箱はともかく、コインロッカーは困るだろう」
といった苦情のほか、
「テロ対策のためなら仕方ない。ただ、ゴミのポイ捨てが増えるのは嫌だ」
「地下鉄サリン事件のとき、駅からゴミ箱が撤去されても別に不便には思わなかったけど。いまだってかなり少ないよ」
「あんな事件があったんだもの、やっぱり敏感なんじゃない。起ってからじゃ遅いしね」
といったあきらめの声が交錯している。