東京都内で男性割引を確認できるのは3館だけ
メンズデイを実施する劇場が限られているのはなぜなのか。
「特に何らかの戦略があって、劇場を絞っていたわけではありません。弊社はもともと複数の会社が統合してできたという背景がありまして、そういうところが関係しているのかもしれません」
詳しい事情は「分からない」というが、とにかく知名度も利用者数もいまひとつだったらしい。
他の映画館を見ても、東京都内で男性向けの割引プランを実施している映画館は少ない。現在確認できるのは、シネマート新宿(新宿区)とシネパレス渋谷(渋谷区)、ニュー八王子シネマ(八王子市)の3館。2014年に吉祥寺バウスシアター(武蔵野市)が閉館したため、また1つ少なくなった。もちろん、TOHOシネマズやMOVIXといった大手シネコンはどこの劇場も実施していない。かたや、レディースデイは大手シネコン、中小映画館、都会、地方を問わず幅広く実施されている。
やはり利用者数の問題なのだろうか。取材の最後、TOHOシネマズの担当者は
「レディースデイを利用されるお客様の方が、数の面では『圧倒的』でした」
と振り返った。