眞鍋かをり「妊娠中激太り」を告白 「16キロ増」から出産後の変貌ぶり

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   タレントの眞鍋かをりさんが「妊娠中は最大で16キロ増えたけれど、出産直後には3キロしか減っていなかった」と明かした。妊娠すると食欲が旺盛になるほか、胎盤や羊水で体重が増えるのは自然だ。一方、出産時の赤ちゃんの体重は3~4キロと考えると、16キロは増えすぎとも思える。

   眞鍋さんは産後2か月で仕事に復帰してバラエティー番組に出演したが、その時を写した写真の見た目は妊娠前とほぼ同様だった。10キロ以上の体重がそんなに急激に減るものなのか。

  • 妊娠前後で体重はどれくらい変わるのか(写真は2012年5月撮影)
    妊娠前後で体重はどれくらい変わるのか(写真は2012年5月撮影)
  • 妊娠前後で体重はどれくらい変わるのか(写真は2012年5月撮影)

早朝から「立ち食いでホルモン丼」

   眞鍋さんが語ったのは、2016年5月10日放送の「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系)出演時のこと。「妊娠中はとにかくお腹が空くのでめちゃくちゃ食べていました」と振り返り、「早朝は店がどこもやっていなくて、築地で朝ごはんを食べたこともありました。立ち食いでホルモン丼をこんな(膨らんだ)お腹してバーッて食べて。それで16キロ(増えた)」と明かした。

   「増えすぎでは?」。特に男性はそう思うかもしれない。妊婦の体重増加について、産婦人科医で「新ゆり大塚レディースクリニック」院長の大塚博光氏は、同クリニックのウェブサイトで述べている。妊娠中は胎盤から、体内に脂肪を蓄える働きをもつ「hPL(ヒト胎盤性ラクトゲン)」というホルモンが分泌され、脂肪がつきやすくなる。出産時の出血に備え、血液量も約1.4倍(約7000ミリリットル)増える。胎児の体重や羊水などとも合わせると、個人差はあるが合計で8~10キロは増加する。

   また、厚生労働省などが支援する母子の健康水準向上のための国民運動計画「健やか親子21」は、妊娠中の体重増加量の推奨値を示している。妊娠前のBMI値(身長・体重のバランスを表す数値)にもよるが、概ね7~12キロの増加をすすめている。これより著しく多いと妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、巨大児分娩、帝王切開分娩などのリスクが高まり、逆に著しく少ないと低出生体重児分娩、切迫早産などのリスクが高まるという。

   ただし異論もある。北海道大学病院産科教授の水上尚典氏らが「日本産科婦人科学会雑誌」2011年12月号に掲載した「産婦人科診療ガイドライン解説」によると、米国では11.3~15.9キロの体重増加を推奨しているなど、「体重増加の推奨値に関しては統一見解がなく、介入研究も極めて少ない」という。そのため、前述のような「リスクを説明した場合、不必要な不安を与える可能性が危惧される」ので、「妊婦から質問があった場合にのみ答える」ことを基本にしている。

   2度の出産を経験した都内に勤める40代女性に取材すると、

「2人とも妊娠中はつわりがひどくてあまり食事ができず、5キロくらいしか太りませんでした。でも、子どもは3600グラムと3200グラムほどあり、問題なく生まれてきました」

と語る。5キロ増は「健やか親子21」の推奨値より少ないが、産科医からも、「もっと食べて」といった注意はされなかったという。

   眞鍋さんの「16キロ」は、逆に推奨値を大きく上回る増加だ。だが出産を報告した2015年11月1日更新のブログでは、「初産にしては安産すぎるくらい安産で、母子ともに元気です」と健康をアピールしていた。

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