熊本地震で大きな被害を受けた熊本城(熊本市)で、崩れた石垣の石から戦国時代に彫られたとみられる観音菩薩が見つかり、インターネット上で話題になっている。
一連の地震では城内53か所の石垣が崩落した。そのうち、北大手櫓門跡の石垣は隣接する「加藤神社」の境内に崩れた。神社の宮司が4月下旬に被害を確認したところ、1つの石の側面に観音菩薩が彫られているのを発見したという。
5月11日、神社のFacebookに写真を掲載したのを機に話題となり、15日11時時点で4700件以上の「いいね!」が付いている。
複数の報道によると、菩薩の背丈は約40センチ。蓮華座に立ち、後光が差している様子が描かれているという。神社のフェイスブックでは、
「凡そ400年前、当時の石工さんが願いを込めて石垣に納められたのか...当時の状況はわかりませんが、永い時を経て現われたこの観音様に想いを馳せると胸を揺さぶられます」
と紹介している。