「何をやるか」だけでなく「誰とやるか」も大切
あれこれと試したが成果があがらず、手詰まり感が漂っていた頃に出会ったのがスロートレーニングだった。寒い時期に室内でできる、10分程度の手軽さ、時間に縛られず帰宅後でも可能、といった点がキヨシさんの性格にピッタリはまった。それなりに体に負荷がかかるので、終わると達成感が得られたのもやる気をくすぐった
キヨシさん「スロトレ効果だけではないかもしれませんが、長年悩んでいた膝や腰の痛みが減りました。続けて良かったのは明らかです」
加えて、継続のモチベーションを高めたのが家族の存在だ。妻と2人の息子も、一緒にスロトレに励んだ。実はキヨシさん、もくもくと1人で運動を続けるのが苦手。通勤時のウオーキングも、仲間がいないせいもあって挫折してしまったのだ。
終盤には、妻とプチ断食に挑戦したり、息子たちと外出して運動を楽しんだりと、家族と共に楽しみながら、時には苦しさを分かち合いながら、体重減に努めた。キヨシさんの場合は、「家族と一緒」こそが運動の習慣化を成功させるカギだったのかもしれない。「何をやるか」だけでなく「誰とやるか」も大切なようだ。
キヨシさん「ダイエット期間が終わって少し気持ちは緩みましたが、子どもと外で遊ぶのが生活の一部になってきました。これからも続けるつもりです」
ちょっとだけタイムオーバーになったが、念願の体重10キロ減をクリアできた。さらに家族の絆も、ダイエット開始前よりずっと強くなったはず。絵にかいたような美しい幕切れとなり、編集部もホッと一息だ。
でも、もしもリバウンドしたら突如ダイエット第2幕がスタートするかも。(おわり)