出荷制限区域の農産物が出回る例が相次ぐ
農産物は法律上、都道府県産まで表示の義務があるが、栃木県の林業振興課では、県内に出荷制限区域があるため、市町村産で表示するように指導している。
通常は、青果市場が売り手に対し、どこの市町村産であるか確認を取っているという。今回のタケノコがどこで宇都宮市産にすり替わったのか、林業振興課が関係者に事情を聴いている。
タケノコの出荷制限区域については、最近は、検査で基準を下回ったとして、茨城県や千葉県などの市町村で制限が解除されている。その一方、制限区域の農産物が市場に出回っていたケースもいくつか報じられている。
福島県で16年4月、制限区域のタケノコがショッピングセンターで売られていたのが発覚した。また、栃木県でも5月、制限区域の山菜コシアブラが区域外産と表示されて道の駅で売られ、検査で基準値をはるかに超える1500~2100ベクレルが検出された。