燃費データ不正問題が発覚した三菱自動車工業に対して、日産自動車が巨額の出資をして事実上の傘下に収める方向で調整に入ったと、2016年5月12日付朝刊で日経新聞など各紙が報じた。
報道について三菱自動車は同日、企業サイトでコメントを発表。日産との業務提携については「当社(編注:三菱自動車)が発表したものではありません」とした上で、
「当社は同社(編注:日産)との間で、資本業務提携等に関する様々な検討を行っていますが、現時点で決定した事実はありません。本件に関しては、本日開催の当社取締役会において議論する予定であり、お知らせすべき事項が決定した場合には、速やかに公表いたします」
と明かした。また、NHKによると、日産も同日に取締役会を開き、資本提携について議論する予定という。
日産と三菱自動車は11年、軽自動車開発のために共同出資会社を設立したが、直接的な資本関係にはなかった。