他の9車種でも燃料データ「実測せず」の疑い 三菱自、調査報告書を国に提出

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   三菱自動車は2016年5月11日、燃費試験でのデータ不正に関する調査報告書を国土交通省に提出した。

   同社はその後、記者会見し、報告内容を説明した。その中で、新たに他の車両でもデータを実測せずに机上で計算した疑いがあると明かした。

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「正しく測定した数値とのかい離はなく、修正の必要がないと判断」

   発表によると、同社は「eKワゴン」や日産自動車の「デイズ」などの軽自動車4車種について、燃費データをよく見せるため、走行抵抗を不正に操作した。これらは「eKワゴン」「デイズ」(2013年2月申請)の燃費訴求車の開発からはじまった。

   標準車やターボモデル、4WDなど他の類別や、「eKスペース」「デイズルークス」などでは、走行抵抗は燃費訴求車のデータから机上計算した、と説明。燃費訴求車の開発では、燃費目標は当初のガソリン1リットルあたり26.4キロメートルから29.2キロメートルまで計5回引き上げた。新型競合車の燃費を強く意識したもので、現実的には達成が困難なことを知りながら、根拠に乏しい安易な見通しに基づく開発が進められた。

   また、データを実測せずに机上で計算した疑いのある車両として、現行の「i‐MiEV」や「ミニキャブ MiEV」「ミニキャブ MiEVトラック」「ミラージュ」「RVR」「アウトランダー」「アウトランダーPHEV」「パジェロ」「デリカD:5」をあげ、測定データによる裏づけや経緯などを調査して、別途報告するとした。

   ただ、この9車種については、「正しく測定した数値とのかい離はなく、修正の必要がないと判断している」とした。

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