サスペンションやマフラーといったパーツの盗難も相次ぐ
警察庁によると、バイクの盗難件数は2014年に4万3720件。検挙率は11.8%と低く、盗難されると大半は戻ってこないようだ。ただ、盗難件数は年々減ってきており、2010年と比べると2万9772台(40.5%)も減ってきた。
盗まれやすいバイクは、「高価」で「人気」の車種であること。大型バイクの「ハーレーダビッドソン」が狙われやすいことはよく知られているが、スポーツタイプの「HONDA CBX400F」や「HONDA CB400SF」なども人気があり、盗まれやすい。大型バイクは全体的に高価なので狙われやすいという。
前出の「NGU Auto」は、「CBX400Fは部品も高値がつくので、バラしてネットオークションで売買されることも少なくありませんね。中古業者でも買い取りますが、ただ、なかには書類(車検)なしの『ワケあり』物件もあり、うちにもそんな物件の問い合わせがありますよ」と話す。
本体より簡単に盗んで現金化できることもあり、サスペンションやマフラーといったパーツの盗難も相次いでいるが、生産終了の車種だけにパーツを交換するにも純正品はすでに廃番になっていて、修理するにも時間とカネがかかる。
40~50代のライダーなど、昔から丁寧に乗り続けている人は少なくないようで、なかには盗難にあっても改めて購入するほどの愛好家もいるという。