品川区教委「警察が捜査しており、こちらでは何も言えません」
警察庁の自殺統計によると、中学生の自殺は、全体の1%に満たないものの、ここ数年は増え続けている。
2011年は71人だったのが、15年には、過去最高の102人までになった。うち男子が70人、女子が32人となっている。特に、夏休み明けの直後に最も自殺者数が多くなり、ゴールデンウィークなど連休明けも自殺者が増える傾向が出ている。
新潟青陵大学大学院の碓井真史教授(社会心理学)は、ヤフー・ニュースへの寄稿で、統計を分析して、「男子中学生の自殺の動機で最も多いのが学業不振、次が家族からのしつけ、叱責です。女子中学生の場合に最も多い動機は、友人との不和、次が親子関係の不和です」とした。そして、「女子は男子以上に友人や家族との人間関係の問題が大きくなりがちです」と指摘している。
今回の2人の女子生徒にとって、「人間関係の悩み」とは一体何だったのか。
それは、まだ報道などで明らかにされていないが、いじめがあったのかなどについて、品川区教委の指導課では5月10日、「警察が捜査しており、こちらでは何も言えません。捜査に対しては、協力していきたい」と話している。