「フジ系」扶桑社から「日本会議」批判本 話題の新書めぐる騒動に「保守の内ゲバ」説も

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著者の菅野さんに話を聞くと...

   「生まれたばかりで」騒動に巻き込まれた本書だが、16年5月10日17時半現在、通販大手「Amazon」では在庫切れ。5日から6日にかけて「本」ジャンルの売れ筋ランキングで1位となるほどの人気を、皮肉にも集めている。

   本書が描いているのは、一民間団体が安倍内閣を陰に陽に支える構図だ。地道に、そして粘り強く政権にアプローチしようとする市民運動の姿を追っている。

   著者の菅野さんに話を聞くと、多くの読者から「日本会議の地道さと運動に対する真摯さに圧倒された」との声が寄せられているという。

「『日本会議は超巨大な悪の組織だ』という勘違いも、『日本会議の影響なんてたいしたことない』という勘違いも両方なくなればいいと思いますね」

また、菅野さんは取材の中で

「(自分は)無名なので基本、誰も会ってくれませんでした。インタビューしたい人には、手紙を書きまくる、日参する、と信頼してもらえるよう努力しました」
「(ハーバー・ビジネスオンラインの連載を続ける中で)『ああ。こいつはちゃんと調べているな』と途中で認めてくれて、連絡をくれるケースも多々ありました」

と執筆時の苦労も振り返った。

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