東陽町駅のレールは「割れかかっている」状態
実はその3日前の5月6日には、東西線でもレールをめぐるトラブルが起きていた。深夜3時30分頃、保守作業員が東陽町駅のレールに長さ15センチにわたる亀裂があるのを発見した。銀座線のように切断されているのではなく、「割れかかっている」ような状態だったといい。その場でレール交換を始めたのでは運行に影響が出るため、レールの下に板を敷くなどの「応急処置」をしたうえで、6日の終電後(7日未明)に交換作業をすることになった。だが、亀裂は予想よりも早く進行し、ラッシュ前にレールの交換が必要だと判断。14時頃からレール交換に着手し、茅場町-葛西間で約2時間15分にわたって運行を見合わせた。この結果、約11万6000人の足に影響が出た。亀裂が入った原因は調査中だ。
東京メトロ広報部によると、こういったレールが割れたりするトラブルは、夜間の検査で年に2~3回発覚する程度。営業運行に影響するケースが連続するのは極めて珍しく、いまのところ原因がわかっていない。東京メトロでは、一連のトラブルを受け、全線でポイント部分の点検を急ぐ考えだ。