「有毒植物を口にして食中毒」昨年の2倍 厚労省「採らない、食べない、あげない」と警告

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   厚生労働省は2016年5月3日、家の庭や校庭に生えていた有毒植物を食用植物と間違えて食べてしまい、食中毒になる患者数が前年同期比で2倍近くにのぼっているとして、4月に続いてウェブサイト上で注意を呼びかけた。

   スイセンとニラ、イヌサフランとタマネギなど、一見しただけでは区別がつかない有毒植物は多い。2016年5月3日までに、有毒植物を食用植物として誤食し食中毒になった患者数は38人で、うち死者は2人となった。2015年は、同日まで患者数が21人で、死者はいなかった。

   厚労省は発表資料の中で、2016年に起きた事例を列挙した。「自宅の庭に生えていたスイセンをニラと誤って食べた」と自分でとって食べた場合だけでなく、「知人からバイケイソウをウルイとして譲り受けた」「生産者がイヌサフランをギョウジャニンニクと誤って出荷し、客が販売所で購入した」など、他人からもらって口にしてしまうケースもある。発表後の5月7日には、長野県伊那市の小学校で、校庭に生えていたスイセンをノビルと誤って食べてしまい、児童・教員合わせて11人が食中毒にかかった。

   5月から秋にかけては山菜取りのシーズンに入ることもあり、厚労省は

「食用の野草と確実に判断できない植物は、絶対に採らない!食べない!売らない!人にあげない!」

と一層の注意を促した。食用と間違えやすい有毒植物の例を、写真付きで掲載している。

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