アップル依存度の高い日本企業
アップル製品の生産に関わる日本企業への影響も懸念される。カメラ用画像センサーのソニー、半導体メモリーの東芝のほか、スマホの操作に関わる部品を生産する日本電産、スマホ関係のコンデンサーなどの部品の京セラなど、そうそうたる日本メーカーも売り上げ減などの影響を受けているといわれる。
特に心配なのがシャープ。アップルに液晶パネルなどを納入しており、2015年3月期でアップル向けが連結売上高の約2割を占めた。その後、アップル依存度を下げるため、中国のメーカーにも供給先を広げようと動いているが、中国でもスマホ市場は停滞している。シャープはアップルに対し次世代の有機ELパネル納入を目指しているが、iPhoneの不振が続けば、これまでの巨額投資が期待した利益を生まず、再建シナリオの修正を迫られる恐れもある。