「現況空家です。事件後、人の出入りはあまりなかったようで...」
ページ後半の「備考欄」には、この安さの理由がはっきりと書かれている。
「この物件は、平成26年1月に建物内で殺人事件が発生した物件です。現況空家です。事件後、人の出入りはあまりなかったようで、維持管理の状態は良くありません」
そう、この豪邸はつい2年前、殺人事件の現場となっていたのである。当時の新聞報道によると、亡くなったのは当時住んでいた男性。何者かに刃物らしきもので刺され、死亡しているのを発見されたが、現場では凶器は見つからなかったという。住民が自殺などを遂げた部屋などを俗に「事故物件」というが、まさにその典型例といえるだろう。
よく見ると、ヤフオク!に市が公開している写真にも、建物の内部には家具や衣服などが置かれたままになっている。
こうした事実に気づいたためだろう、上記のスレッドでは、途中から「怖すぎわろた」「ガチかよ」「ホラー映画にでてきそう」といったコメントが並び始め、怖気づいてしまったようで、積極的に買おうという声は少なくなった。
この物件、すでに4月27日に参加申し込みを終了している。5月10日から入札が始まるとのことだ。