「賭博で激震」の球界が放り込まれた 「最近にない緊張感」の深層

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何が出てくるか分からない恐怖

   笠原と同僚だった福田聡志、松本竜也、高木京介の3元投手に対しても、警視庁は事情を聴く方針と報道された。

   野球賭博の胴元に行き着くのは難しいといわれる。警察にすれば、逮捕者や容疑者は事件の重要な情報源である。野球選手は本来は素直だから、事実をすべてしゃべることは想像に難くない。

   球界が息を潜めているのは当然だろう。

   もっとも神経をとがらせているのが巨人というのも当たり前だ。自分のチームに在籍し、1軍で投げたことがある投手が並んでいるのである。

「確かに、巨人の選手は言葉が重い」

   巨人OBはそう感じている。高橋由伸新監督の巨人は開幕から好調で、5月の連休に入っても首位を争う。いい試合をしてファンの心配を吹き飛ばしたいという思いが伝わってくる。

   球界関係者の中には、野球賭博だけではなく、闇カジノなどの違法行為にも気をもむ。バドミントンに続き、スノーボードでも大麻問題が明らかになったばかり。何が出てくるのか分からないという恐怖でもあるのだ。最近にない緊張感の中に球界は放り込まれている。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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