「弁当だけでは店の利益はほとんどない」
ドンキホーテホールディングスの広報室では、次のように説明する。
「私どもの子会社に、スーパーの長崎屋があり、弁当の素材を一括して仕入れることができます。つまり、スケールメリットがあるわけです。また、卸売業者を入れておらず、店頭で調理をすることで、中間マージンをカットしています」
ただ、ドンキには、お惣菜のイメージがないため、白金台店が15年5月末にオープンしたとき、客に知ってもらおうと期間限定で「200円弁当」を売り出した。それが好評だったため、弁当だけでは店の利益はほとんどないものの、レギュラーメニューとして続けていくことになったそうだ。
シロガネーゼで知られセレブな雰囲気がある白金で出店したのは、松阪牛など高級なものも販売する実験としてだという。そこで「200円弁当」を販売するのは、ディスカウントストアであることを知ってもらうためでもあるとしている。
「鮭のっけのり弁当」の裏面表示を見ると、お米は国産とあったが、甘味料、着色料、酸化防止剤、増粘剤といった添加物がいくつか挙げられていた。そのことについては、「お弁当としては、標準レベルだと思います。それと安さとは関係ありません」と言っている。