「またぐるがらねぇ」と小学生が泣きながら......
おなごりホンのようなインターホンはかつて日本各地の空港に存在したが、その多くが現在までに姿を消している。「スマートフォンの普及」が原因なのかどうかは、分からない。
しかし、J-CASTニュースが調べると、秋田空港以外にも残されている空港がいくつかあった。
例えば、函館空港や能登空港、宮崎空港では「もしもしコーナー」というサービス名で親しまれている。仙台空港では「また逢う日まで」、新潟空港では「おなごりコール」、松山空港では「またネ.コール」、長崎空港では「グッバイコーナー」と呼ばれている。もちろん機能は、おなごりホンと変わりない。
そんなインターホンはツイッター上でも「妄想がはかどる」「素敵なサービス」としばしば話題に。使った人、使われている様子を見た人からの「体験談」も寄せられている。
「遠恋してるとき実際使って泣きながらバイバイした...」
「(友人と)もしもしコーナーでずっと話してた」
「『またぐるがらねぇええ』って小学生たちがわんわん泣きながら会話してた」
シチュエーションは様々だが、いずれも誰かが誰かを見送ったり、見送られたりする光景だ。大都市の大空港では、顔を合わしながら最後のあいさつをすることは難しいが、「ガラス越しの電話」は地方空港ならではの「別れの演出装置」となっているようだ。