みんなが知りたい「体にいい食べ物」 「ダイコン」に世間がざわついた

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【意外とバズったJ-CAST記事(8)】2015年9月にオープンした「J-CASTヘルスケア」。開始から3か月余りたった2016年1月11日、フェイスブックで7000件近くシェアされた記事が登場した。

ダイコン 医師たちがナンバーワンと認める栄養満点野菜 秘密は皮にあり

だ。ごく身近な食材が、読者にどのように響いたのだろうか。

  • ダイコンのすごさに驚いた人が多かった?
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「医師が推奨するすごさ」に注目集まったか

   記事を公開した1月中旬は真冬。温かい鍋物やおでんの具として欠かせないダイコンは、タイムリーな題材だったかもしれない。ただ、「バズった」理由はそれだけではないはずだ。ダイコンは「何となく体にいいだろう」と思っている人は多いだろうが、記事では医師がアンケート調査で選んだ「冬にぜひ食べたい野菜」の断トツ1位がダイコンだった、という事実を紹介している。いわば「プロ」のお勧め野菜ナンバーワンで、「医師が推奨するすごさ」に注目が集まったのかもしれない。

   記事ではダイコンの栄養素はどのような健康効果をもたらすか、おいしく食べつつ栄養豊富なダイコンを余さずに活用する料理は何か、を具体的に解説している。「J-CASTヘルスケア」のフェイスブックページでは「いいね」などのアクションが20件、「シェア」は14件となっている。爆発的に拡散したとは言い切れないが、シェアしたユーザーの記事からさらにシェアが広がっているようだ。個人が記事をブログに引用したケースも確認できた。

   実は「J-CASTヘルスケア」では、食べ物と健康にまつわる話題は人気が高い。「ダイコン」記事のシェア数は突出しているが、例えば2016年1月14日付「ジャガイモの食べ過ぎが体をむしばむ 糖尿病リスク3割増 特に怖い料理は...」はフェイスブックのシェア数が824件、3月24日付の「ミカン 毎日3~4個食べると糖尿病が6割減 ビタミンCだけでなかった驚異の成分」は同773件(いずれも2016年5月2日現在)と、4ケタに迫る。

   日常生活を営むうえで、「食」は基本だ。自分が普段食べている食品は体にどう影響するのか、関心を寄せている読者が多いのだろう。

トマト、ココア、ヨーグルト...ブームになった食品

   食に対する人々の関心の高さを示す例がある。メディアが「体にいい」と紹介した食品に消費者が殺到し、売り切れが続出するケースが過去にしばしば起きているのだ。

   記憶に新しいのは2012年の「トマトブーム」だ。この年の2月、京都大学が、トマトから脂肪肝や血中中性脂肪を減らす成分を発見したとの研究成果を発表した。「メタボリックシンドローム対策として効果が期待できる」と、新聞やテレビが大きく取り扱ったことから、トマトやトマトジュースの売り切れが続出した。1990年代半ばには、当時日本テレビ系で放送していた昼の人気番組「午後は○○おもいッきりテレビ」で、ココアの健康効果が紹介されたのに端を発して、ココアがスーパーなどで品薄状態となった。

   明治が販売するヨーグルト「R-1」も、ブームとなった商品のひとつだ。「佐賀県有田町で2010年9月から半年間、幼稚園、小学校、中学校の全児童・生徒に『R-1』の飲料タイプを飲ませたところ、インフルエンザの発症率が近隣自治体と比べて極めて低かった」――。こうした研究発表をテレビ番組が報じたところ、2012年の冬には「R-1」の人気が沸騰し、販売店が入荷してもすぐに売り場から消えてしまうほどになった。2009年に発生した新型インフルエンザの猛威が人々の記憶に残るなか、こうした報道が消費者の購買意欲をかきたてたのかもしれない。

   「J-CASTヘルスケア」の記事にも、ダイコンの成分のインフルエンザに対する有効性が書かれている。記事を配信した1月という、インフルエンザが流行しているタイミングと、インフルエンザという「かかったら怖い病気」を身近な野菜で予防できるという点が、読者の興味を引いた可能性はある。

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