【意外とバズったJ-CAST記事(7)】抜け毛、薄毛、白髪が気になるけど、実際に何をすればいいのか分からない――。2016年1月から4月、J-CASTニュースの姉妹サイト、東京バーゲンマニアに掲載された「髪問題」の一連の記事への「地味」だけど確かな読者からの反応から、髪問題に密かに悩む乙女心が顕在化した。
きっかけは2016年1月20日に掲載された遠藤幸子さんのコラムだった。
「見つけたら抜くのはNG! 段階別「白髪」対処法」
FBのいいね!数は31(5月2日時点)と多くはないが、今年に入って東京バーゲンマニアのアクセス数NO.1を記録している。
自分ではどうしようもできない髪問題
遠藤さん自身のブログサイトでも、PVが記事公開翌日に通常の約4.5倍に、翌々日でも約3倍をキープした。「ツイッターでも反応があり、いいね!が押され、ページに飛んでくるユーザーがたくさんいた」と遠藤さんは話している。
抜け毛や白髪などの髪に関するコンプレックスは努力ではどうにもならないところが大きい。ダイエットや肌ケアなどと違い、地道に頑張れば解決するものではないからだ。情報やシャンプー剤などの商品は溢れているのに、実際には効果を出せない人が多いようだ。
そこで、東京バーゲンマニアでは、3月16日にシャンプー剤を使わない美髪法「ノー・プー」を紹介した。ここでは、白髪対策のコラムでの反響から見えてきた「今や白髪、薄毛は男女の垣根がない『関心ごと』なのではないか?」という仮定から、見出しに『白髪』、『抜け毛』というキーワードを盛り込んだ。
「シャンプーしない人たち急増中! 福山雅治も実践する『ノー・プー』で白髪、抜け毛が解消できる?」
「シャンプーしない」という、ともすれば不潔な印象を与えかねないテーマでも、『福山雅治も実践』という言葉がFBでシェアされやすい雰囲気を作ったのか意外と大きな反響があった。2016年5月2日時点でFBのリーチ数は831人、シェア数は261だ。
なぜFBのいいね!は伸びなかったのか
さらに、記者自身が1か月間シャンプーを使わずお湯で洗髪する湯シャンを実践し、日記調で紹介した。
1週目、第1回の日記では、頭皮の痒みやベタつき、ニオイなどの不快な症状に悩まされる記者の姿が見られる。シャンプーの禁断症状との戦いという、過酷な1週間であった。この回は今年のアクセスランキングトップ3に入っているが、FBでのリーチ数は837、いいね!は58だ。
その後、2週目、3週目、番外編と続けて掲載した。いずれもランキングでは上位をキープするものの、FBのシェア数はそこまで高くはない。
PVの割にFBシェア数が少ないのは、やはりこれが「髪問題」を抱えている人中心に読まれているからではないかと推察できる。「シェアすることで自分の悩みがバレてしまう」「知りたいけど教えたくない」という心理から『顕在化しないバズ』が起こっているようだ。
また、思ったより早く記者のノー・プー生活が軌道に乗ってしまったことにもあるのかも知れない。読み物としてならば、苦しみながらシャンプーなしに耐えている姿の方が面白いということだろう。
髪、そして頭皮に悩みを抱える人は男女問わず多い。密かな、しかし切実なニーズに応えるべく、東京バーゲンマニアでは今後も髪問題を積極的に取り上げていきたい。