「握るだけ記憶術」 覚える時は右手、思い出す時は左手を ギュッと握りしめると暗記力アップ?

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左脳は情報をインプット、右脳はアウトプットするから

   つまり、暗記する前には右手を、思い出す時には左手を握ると効果がアップするというわけだ。なぜ、こんな単純な動作が脳の記憶能力にいい影響を与えるのか。プロッパー准教授の説明はこうだ。

   右手が左脳、左手が右脳とつながり、活性化させることはわかっている。記憶は左右両方の脳の前頭葉が重要な働きをしている。左前頭葉(左脳)は記憶を蓄積する役目を果たし、右前頭葉(右脳)は記憶を引き出す役目を果たす。だから、暗記の前に右手で左前頭葉を刺激すると、言葉をインプットすることに役立ち、思い出す前に左手で右前頭葉を刺激すると、言葉をアウトプットするのに役立つというわけだ。

   この研究について、プロッパー准教授は「こぶしを握る動作が言葉の暗記力の向上にいい影響を与えることが確認できたので、今後は人の顔や物を置いた場所など、空間的な記憶にも効果があるか検証するつもりです。また、今回は右利きの人だけでしたが、左利きの人にも同じ効果があるか調べたい」と語っている。

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