格安航空、国内線シェア10%超す アジア路線拡大で海外LCCと訪日客争奪へ

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香港エクスプレス「日本から香港経由で石垣島に行くのも選択肢」

   アジアへシフトする4社のライバルとして存在感を示すのが、アジア系LCCだ。LCCが乱立するアジア圏では、すでに激しい競争が繰り広げられており、日本にも続々と進出してきている。

   たとえば、アジアの主要20都市に就航している香港唯一のLCC、香港エクスプレスは香港と日本を結ぶ6路線(羽田、成田、関西、福岡、名古屋、広島)を運航している。2013年の就航(最初は羽田、関西の2路線)から2年で利用者100万人を達成した。

   6月には石垣、7月には高松、鹿児島への就航も控えている。「日本は香港の人たちにとっても特に人気の旅行先です。最近は東京や大阪といった大都市ではなく、地方都市に行きたいというニーズも高まっています。高松や石垣島への就航は、そんな需要にもこたえるものです」(同社広報担当者)。

   同時に日本からの乗り継ぎ利用の獲得にも力を入れており、ベトナムのビーチリゾート・ダナンなど日本のLCCが進出していない都市への低運賃フライトなどで需要を喚起する方針だ。

   ダナン線は成田からの直通便があるが、現状LCCの直通運航はない。同社便では、他にもタイのチェンマイやプーケット、カンボジアのシェムリアップなどへの乗り継ぎが可能だ。

   ようやく経営的に軌道に乗り始めた国内LCCだが、「東南アジア路線」拡大を目指す国内LCCと旅客獲得をめぐり激しい競争になりそうだ。

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