日本人のメジャーリーガーにも辛口の評論
張本勲さんは、米大リーグに野球選手が流出したことを嘆いていたことから、海外での日本選手の活躍をあまり評価していないのでは、といった見方もあった。
張本さんは、この日の番組でも、日本人のメジャーリーガーに辛口の評論をした。
マーリンズのイチロー選手(42)は4月29日、メジャー通算3000本安打まであと55本と迫り、メジャーで38人目となる500盗塁も達成した。張本さんは番組で、このことについて評価しながらも、司会の関口宏さんから盗塁について「あっぱれ、あげときますか?」と聞かれると、こう反応した。
「あー、あっぱれ...まあ、ちょっと待って下さいよ。いやいやいや、何人もいるからね」
イチローがあと1つで日米通算700盗塁を達成する一方、日本記録保持者の福本豊さん(元阪急)は1065盗塁をしていると指摘した。そのうえで、「これは群抜いてますわね」と話し、イチローはまだまだと言わんばかりだった。
張本さんは、何でも1番でないとなかなか手放しでほめないことでも知られる。この日も、広島の新井貴浩内野手(39)が史上47人目の2000本安打を達成したことについて、「一応、あっぱれをあげて下さい」と控えめにほめた。関口さんが「一応?」と驚きの声を上げると、「47人だから」と理由を説明する。
これに対し、張本さんが通算安打ランキングで3085本と1位であることを書いたボードを関口さんが指差すと、張本さんは、「これはまあ、全然群を抜いてますから。書かなくてもいいんですけどね」と胸を張っていた。