野球評論家の張本勲さん(75)が、世間の関心が強いサッカーの話題にまた冷淡な発言をテレビでしたと話題になっている。ネット上では、「野球ばかり持ち上げたがる」と不満が募っている様子だ。
テレビのワイドショーなどでは、日本代表FW岡崎慎司選手(30)が所属するレスターの話題を連日、大きく取り上げている。
「この方にサッカーのコメントを求めることが無駄」
それも、レスターは、イングランド・プレミアリーグでクラブ創設132年目の初優勝に王手をかけているからだ。英メディアからは、岡崎選手の活躍も大きいと賞賛が送られている。
2016年5月1日放送のTBS系情報番組「サンデーモーニング」は、日本時間のこの日夜にマンチェスター・ユナイテッド戦に勝てばレスターの優勝が決まると、スポーツの「週刊・ご意見番」コーナーで紹介した。
「勝ったら、また岡崎さん、騒がれますよ」。司会の関口宏さんが話題を振ると、張本さんは、淡々とした様子で「まあ、あんまり話題にしなくてもね」と返す。関口さんが「えっ」と声を上げると、張本さんは、こう説明したのだ。
「よその国でやってるゲームだから。まあ、日本人選手がおるから話題になるだけであって。100年だろうが、300年だろうが、関係ないですよ」
この言葉には、各出演者も絶句した様子で、ゲストで柔道アテネ五輪金メダリストの鈴木桂治さん(35)は苦笑いしていた。
張本さんはプロ野球出身だけに、「わかりやすくてよろしい」と理解する向きもあった。とはいえ、ネット上では、またサッカー人気に水を差しているとして、「世間とズレすぎ」「嫌なら黙ってろよ」といった疑問や批判が書き込まれている。サッカージャーナリストの河治良幸さんも、ツイッター上で「まず公共の電波で、この方にサッカーのコメントを求めることが無駄に思える。番組も狙ってるのかもしれないけど」と苦言と呈した。