日本テレビ系バラエティー番組「行列のできる法律相談所」に、政界を引退した前大阪市長の橋下徹さん(46)が8年ぶりに出演する。番組では橋下さんのことが大嫌いな評論家とも対面するのだという。
このほど番組の予告編が放送され、これを見た人は「老けたよなぁ」というものが多いが、全体的には「絶対見る」といった歓迎ムード。タレントには戻らずに都知事になってほしい、という声も少なくない。
「バラエティー出てる場合じゃない」「都知事になって」
「行列のできる法律相談所」(2016年5月1日放送分)の予告編によれば、橋下氏が出演するのは5月8日放送の「お久しぶりです!橋下先生!あの時どうかしてました!SP」。13年に大阪市長としてVTR出演しているが、スタジオ出演は大阪府知事時代の08年以来だ。「茶髪の風雲児」と脚光を浴びることになったのは13年前にこの番組のレギュラーになったのがきっかけで、当時の名場面も放送される。
予告編でネクタイ姿で登場した橋下さんを見た人たちからは、
「政治家になって一気に老けたよなあ。心労すごかっただろうな」
「人間って人に揉まれて苦労したら顔が変わるんだな」
「ちょっとトシ取った様子が残念。もうグラサン茶髪に戻していいぞ橋下」
などといった感想も上がったものの、「視聴率よさそうだな」などと全体的には歓迎ムードだ。一方で、
「税金の無駄をばっさりやれる人だから政治家に戻ってほしい。バラエティ出てる場合じゃないよ」
などとして、都知事になってほしいという声も結構出ている。
政治家を引退してからの初のレギュラーは16年4月から始まったテレビ朝日系バラエティー番組「橋下×羽鳥の新番組(仮)」だが、「行列のできる法律相談所」出演の反響の方がけた違いだ。その中で最も話題になっているのが、橋下さんが大嫌いで共演をNGしていた評論家との対面だ。予告編では「M」とだけ名前を呼び顔を隠して登場し正体を明かしていない。
「バカコメンテータ」と呼んだ評論家「M」と対面も
「M」とは誰なのか、ネット上で詮索が始まり、三橋貴明さん、宮崎哲弥さんの名前があがったが、森永卓郎さん(58)だろうという意見がもっぱらだ。予告編では橋下さんが、
「僕の対談相手として格が下だったんですよ」
と発言し「M」を激怒させていた。
森永さんは11年12月28日に朝日放送の「キャスト」というニュース番組で橋下さんと中継で大阪市役所の解体について議論をし、木っ端微塵に論破され、「森永卓郎、橋下市長にフルボッコされる」、「この不勉強!森永手も足も出ず」、「笑ってごまかすしかない森永」などと、当時のメディアやネットで評された。森永さんは12年1月11日のブログに反論と負け惜しみを書き、橋下市長が行っているファシズムは許さない、として、
「私は橋下市長に『バカコメンテータ』と呼ばれようとも、ずっと『反橋下』で行くことに決めた」
などと綴った。