日本で最長寿の演芸バラエティ「笑点」(日本テレビ系)で落語家の桂歌丸さん(79)が大喜利司会を勇退することになった。
放送開始当時から出演している歌丸さんの降板宣言に出演者の困惑が広がるなか、ネットでは次の司会が誰になるか予想が交わされている。
度重なる体調不良で司会交代をほのめかしていた
歌丸さんは2016年4月30日に行われた同番組50周年記念のスペシャル番組の公開収録で、5月22日の生放送を最後に勇退することを報告した。理由は番組を若い世代につなげること、自身の体力に限界が来ているからだという。
歌丸さんは1966年の番組開始当時から出演している同番組の顔だ。06年からは5代目三遊亭円楽(故人)さんに代わって5代目の司会を務めている。最近は慢性閉塞性肺疾患、帯状疱疹、背部褥瘡、腸閉塞など度重なる体調不良で入院、休演が続いており、4月22日に出演したNHKの特別番組では笑点の司会業について「そろそろ(勇退を)考える時期にきているんじゃないかなという気がしてます」と語っていた。
大喜利メンバーの動揺も大きい。デイリースポーツによると、歌丸さんの勇退宣言を受けたメンバーは「聞いたときは何がなんだかよく分からなくてビックリを通り越した気持ち」(林家たい平さん)、「朝、トイレに行ったら便器がなくなってるようなもん」(三遊亭好楽さん)など惜しむコメントを述べた。
林家木久扇さんは4月23日に東京都内で行われたイベントで、歌丸さんが前述の番組で勇退をほのめかしたことに「自分で区切りをつけてはいけないと思うんです。今度歌丸さんにお会いした時自分で自分の役の始まりやお仕舞を決めてはいけませんと言おうと思う」と苦言を呈していたが、正式に勇退が発表されると、「本当に驚いちゃって、まだおやりになれるのに。歌丸師匠のあと、じゃあ(後任が)誰がって浮かばない」と語った。