「心不全パンデミック」が日本を襲う日 簡単チェックで心臓の健康を守れ

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予防のキーワードは「身体活動」と「やさい」

   小堺のケースは決して他人事ではない。今、60代の男性は2人に1人、女性は4人に1人が石灰化プラークを持っているという。

   早期発見が重要な心不全だが、心臓ドックの受診には一般的に5~7万円かかる。時間や金銭面の問題でなかなか受けられない人のために、番組では「今すぐできる心不全のチェック方法」を紹介した。それが、

「足腰は問題ないが、周囲の歩くスピードに遅れる」
「座っていると平気だが、仰向けに寝ると胸の痛みや息苦しさを感じる」

というもの。この2つは心機能が弱っている時の典型的な症状で、1つでも当てはまると要注意だ。

   心臓を健康に保つにはどうすればいいのか。血管の世界的権威である、東京医科大学の高沢謙二教授によると「身体活動」が大事という。

   これは、日常生活にちょっとプラスするだけで有酸素運動になる動きを指す。洗濯物を干す時に一度に複数枚干すのではなく1枚ずつ干す、階段を上がる回数を増やすなど、いつもの家事に余分な動きを取り入れることで、血流がよくなり、心臓への負担が取れるそう。

   家事をしないサラリーマン男性には、子供との運動やジョギング、ゴルフの打ちっぱなしなど、週に1回の運動でも十分効果的だ。

   さらに石灰化プラークを新たに作らないためのキーワードとして、「や」さいを「さ」きに「い」っぱい食べる、という意味の「やさい」の3文字を挙げた。

   高沢教授は1度の夕食でサラダを500グラムほど、お弁当の先に食べている。野菜の食物繊維が先に小腸に行き、後から来た油物や肉汁が食物繊維に絡んで余計な吸収をしなくなるという効果があるそうだ。また、満腹感はあるがカロリー吸収は腹八分目の時と同じくらいという効果もあり、悪玉コレステロール対策にもつながる。

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