池田氏は足利銀の経営再建で評価
今回、預金や融資先の獲得で地銀と敵対するゆうちょ銀行の社長に就任した池田氏だが、世が世なら頭取もあり得た横浜銀行を常務で退任後、請われて経営危機に陥った足利銀行の頭取となり、再建へ向けて陣頭指揮を執った。足利銀行を再上場へ導いた手腕は金融界で評価されている。
このため、池田氏については、横浜銀行のトップ返り咲きもあり得るという声が金融界にはあった。だが、これは日の目を見ず、頭取には別の生え抜きの川村氏が決まった。
横浜銀行の旧大蔵勢力としては、今なお残る池田氏の横浜銀行トップ待望論を抑えて影響力を維持すべく、池田氏をゆうちょ銀行トップに据えることに成功したのではないか、といううがった見方が出る背景である。