LGBTの半数超「トイレでストレス感じる」 「不審に見られた」「いじめられた」経験も

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   住宅用設備メーカーのLIXIL(リクシル、東京都千代田区)は2016年4月8日、性同一性障害や同性愛など性的少数者(LGBT)の半数以上が、職場や学校のトイレを利用する際に「ストレスを感じる」というアンケート調査の結果を、同社ウェブサイトで発表した。約7割が理由として「周囲の視線が気になる」ことを挙げている。

   トイレ利用で「困る・ストレスを感じる」人は全体の52.7%で、出生時の性別と心の性別が一致しない「トランスジェンダー」に絞ると64.9%にのぼった。トランスジェンダーからは「自分の性について常に考えながらトイレに行く」という声が出ており、LGBTの中でも特にトイレを使う際に困惑しやすいことがうかがえる。

   50.4%が「他の利用者から不審な目で見られた」経験があり、中には「トイレが原因でいじめられた」との回答も出た。 トイレの種類を自由に選べるなら、性別や障害の有無を問わずに利用できる「だれでもトイレ」を使いたいと答えた人は、3割以上を占めた。

   LGBTのトイレ利用問題について、米国では公衆トイレを男女別にせず、共用にしようという動きがある。米国政府も推進しており、15年4月にはホワイトハウスに男女共用トイレが設置された。

   アンケートはリクシルと特定非営利活動法人・虹色ダイバーシティが共同で、日本に住む10歳以上のLGBTの624人に対して15年11月24日~12月24日に実施した。

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