大型連休恒例となった「ニコニコ動画」発のイベント、「ニコニコ超会議」が2016年4月29日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕した。今回の目玉のひとつが、プロ野球・ロッテマリーンズの公式戦とコラボした「ニコニコ超野球」だ。
幕張メッセの隣にあるQVCマリンフィールド(同)で行われた始球式には、ネット上の「ラスボス」(ゲームの最後に出てくるボス、の意)として知られる歌手の小林幸子さんが登場。小林さんはボールを投げるのではなく、白い煙とともにバズーカ砲を発射。「ノーバン」をはるかに超えるスケールの大きさで、観客からは大きな笑いが起こっていた。
「(投げたとしても)届かないと思います。あれがラスボスのやり方」
グラウンドで「ピッチャー、小林幸子、ラスボス」とアナウンスが流れると、小林さんはオープンカーに乗って、金色の羽根つきの衣装で登場。カウントダウンとともにマウンドからバズーカを放ち、キャッチャーを務めた元ロッテの里崎智也さんが後ろに吹っ飛ばされた。スクリーンには「999キロ」と大きく表示された。
始球式後の囲み取材では、里崎さんは
「タイミングもバッチリで、いいコンビだったと思います」
と満足そうに振り返り、小林さんも
「客席ですごい喜ぶ声や笑い声が...上手に転んで、受けてくださって...」
と、里崎さんの「ファインプレー」をたたえた。始球式と言えば「ノーバン」が期待されるところだが、
「(投げたとしても)届かないと思います。でもあれが、逆にラスボスのやり方かな...って」
と話していた。
会場内には紅白で着た「衣装」も展示
「超会議」会場内には、15年末のNHK紅白歌合戦で小林さんが着た「衣装」も登場。毎時0分には紅白で小林さんが披露した「千本桜」の音楽に乗せて「衣装」が動く。せり上がる作業台に乗って写真撮影も楽しむこともでき、小林さんは
「ラスボスになってください」
と呼びかけていた。
「超会議」の会期は4月30日まで。15年は2日間で15万人が来場し、794万人がネット上で視聴した。主催者では、来場者・視聴者ともに15年を上回ると見込んでいる。